会長挨拶
第26回日本神経麻酔集中治療学会
会長 吉谷 健司
(国立循環器病研究センター 輸血管理部/麻酔科)
会員の先生におかれましては、平素より日本神経麻酔集中治療学会に対しまして格別のご高配を賜り、誠に有り難く感謝申し上げます。
この度、第26回日本神経麻酔集中治療学会を、2022年(令和4年)7月15日(金)、16日(土)に、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市岸部)にて開催いたします。開催テーマは「中枢神経を取り巻く現況」とさせていただきました。本学会をとおして神経麻酔という麻酔科の領域を超えて、Neuro Scienceの現状を考えてみたいと思います。
Neuro Scienceは多くの科にまたがる分野で、神経内科、精神科、脳外科など他分野との協力なしには総合的な判断ができないケースに頻回に遭遇します。術後のせん妄もその一つで、神経炎症、脳血液関門の透過性などに加えて、近年は腸内細菌叢もせん妄の発症に関連しているといわれています。麻酔科の枠を超えて、様々な議論を行える場を提供できればと切に願う次第です。
令和2年から3年にかけては新型コロナウイルスの影響で多くの学会が次々とWEB開催や、ハイブリッド開催に変更されて、情報交換などを行うことも難しい現状です。26回大会は現地開催にて学会を行えることを切望しております。
本会会員の諸先生におかれましては、何卒ご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
2021年5月
≪2022年4月 追記≫
本学会では現地開催での実施を模索して参りましたが、2022年1月からオミクロン株により予断を許さない状況であります。その状況を鑑み、現地開催とWEBを用いたハイブリッド形式で開催することに決定いたしました。WEBの利点として幅広い方に参加いただくことも可能となりますので、実り多い学会にしたいと思っております。
現地での参加者とWEBでの参加者間で有意義な情報交換ができるように工夫を重ねて努力して参ります。
何卒よろしくお願い申し上げます。